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前世からの縁
本文は、現代に住む、我の人生の中から紡ぎ出した、作であるが、この話が、今の人間に理解されるかどうかは、甚だ疑問であり、私が何故これを作成するに至ったか?
はて?忘れた。
私がこれを自身のこととして、語るのは今世で初めてである。
もし、私の前世で、そんな事実があるとするなら、これは歴史であり、埋もれた私の血縁であり、血脈である。
何故、私にこの様な、思考が出来たのか、自分自身に探求する価値が有るように思えて、初めて筆を取る。
気長に、よすがにして貰えたら、これは私にとって、救いであり、私自身が満たされる悦びから、全ては譚を発する。
答えを見い出せず、苦悶の表情で地獄へ逝った者共へ、過去の供物を供える。
世界については疎い。
今しがた、雨が止んだ。
我のこの心が晴れ晴れとして、私に巣食う"阿闍梨"としての、前世が、今の訳ならば、全ての合点がいく。
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