第1話

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目を覚ますと、見たことがない駅。 自分の最寄り駅が終点で、折り返しをしないはずなのに、車庫でもないし。なんなんだろうと不思議に思い、スマホで駅について調べようとするが、スマホは圏外だった。 「本日もエターナル線をご利用いただきありがとうございました。当駅終点のメトロノーム駅です。この電車は折り返しをいたしませんので、そのまま車庫に入ります。」 車庫に入ってもめんどくさいし、すぐに電車から降りた。そこから気づいた。聞き覚えのない駅名。え、メトロノーム駅?知らない駅名だったから、駅員さんに私の最寄り駅について聞いてみたが、首をかしげる一方である。 とりあえず、改札を出てみる。 すると、あたり一面、綺麗なシティーが広がっていた。モールや、繁華街に圧倒される。 私の大学の最寄り駅と雰囲気は似ているけど、全く違う場所。人もたくさんいる。本当にここはどこなの。ますます不思議に思うばかり。 とりあえず、お店に入ってみると、 見たことのないお金を使っている人がいる。 私の持っているお金は使えるのだろうか。 とっさに安そうなものを取って、 お金を払おうとした。しかし、 「そのお金はご利用いただけません。」 と言われてしまった。 最寄り駅に帰る為のスマホは、何回電源を入れ直しても、圏外だし、お金も使用できない。 帰り方が分からない。
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