メトロノーム駅へようこそ！

第1話

「お嬢ちゃん、どうしたの？」
年老いた80代くらいの男の人が話しかけてくれたが、私はなんて説明したか分からなくて、
頭が真っ白な状態。
「えっとえっと。ここはどこですか？」
ようやく出た言葉がそれだった。
「え、メトロノーム駅のマリータワーの中だけど？」
聞いたことのない言葉ばかりで、ますます首をかしげる。ん？メトロノーム駅のマリータワー？
「あそこに、マップがあるから見てみたら？」
「ありがとうございます。」
それだけ返して、気まずくなる前に逃げた。
マップを手にとって見てみると、私の大学の街と同じような地形だけど、何か違う。ショップの中には、羽専門店、宇宙食専門店、メキラ専門ペットショップ等見たことないものもある。　メタメオという飲み物が販売されているお店等。見たことがないものばかり。「2122年にしか取れない貴重な卵で作ったスイーツを販売しています。」とお姉さんがスイーツを販売していた。2122年という言葉に反応した私は、お姉さんに近づくと、「メニューはご覧になりますか？」と聞かれた。