16人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
「ブスでバカの私を舐めんじゃねーぞ!!」
ー1年前ー
「ねぇ、あんた。もうすぐ中2でしょ。なに?この成績」
私、緑川由奈
只今、中間テストで赤点を取ってしまい母に怒られております...。
「あんた習い事何してるんだっけ?」
『英会話と英語の文法クラスです』
「一向に成績が伸びてないし、どうしてこんなに点数が低いのかしら?せめて英語ぐらいは取って欲しいのに、、。7年も習わせてあげてるのよ?多額のお金を払っているというのに。」
『すみません...。』
「塾、変えるわよ。」『え?』「当たり前でしょ?」
『どこに?』「これから決めるのよ。」『え〜』
「はい。決まり!ママも調べるからあんたも調べといてね〜」
『は?え?なんで」「は?って何?」『はい。すみません。』
うちは、少しでも歯向かうと死にます。
「とりあえず、調べておいてね〜」『 はーい 』
ー数日後ー
「あんた、ここの塾は?」『教有塾?」
「ここ前の塾から近いところにあるし、良さそう」『良さそうとは?』「んーなんか良さそう」『曖昧すぎ。ってか一人は無理。友達とか居るならいいけど』「明日学校で聞いてみたら?」
『ん。わかった』
次の日聞いてくるとは言ったもののどうでも良かったから、
聞くのを忘れて1週間後...
ー1週間後ー
『ってか次どこ行く?』「どこでもいい〜」『ゲーセン行く?』
ガチャ
「ごめんねー」『えっ、ちょお母さん????』「あの、教ゆ」
『あ!!!そうだ、こんなかでさー教有塾行っとる子おる?』
「ん。」『え?結衣?行っとん!?ここの塾に?』「うん。」
『え!じゃあ行く!!!』「どゆこと?」『お母さんに言われとったんよー
教有塾に行かない?って』「へ〜、おいでおいで!いつでも体験やっとるし〜」『行く!もちろん行く〜』「行くんな?じゃあ電話するよー」『はーい♪』
この時は思わなかった。この塾があんな塾だとは。
そしてこれが、私の人生を変えるとは。
最初のコメントを投稿しよう!