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「ど、ど、ど、どーゆーこと?!」
健太の悲鳴にも似た声が響いた。
「だからー。飲み屋で知り合った田中さんって人が、すっげー大きなアウトドア用品の会社の人で、毎年ドームでやってるアウトドア用品の展示会の事を教えてくれたんすよ。そんでそこのメインスペースは毎年造園業者とかが、グリーンの装飾を担当してるらしいんですけど、それをうちで作ってみないかって話! 東さん理解できました?」
瑠偉は鼻を上に向け、得意げに説明する。
「ドームって……?! 野球の……?!」
健太はあんぐりと口を開けたまま、固まってしまっている。
「この展示会は、国内最大級のアウトドア用品の展示会なんだが、真ん中のメインスペースだけはアウトドア用品に限らず、その年ごとにテーマを絞って展示されるらしい」
部長はテーブルの真ん中に資料を広げ、いくつかの写真を指で指した。
過去にはキャンプ場のイメージ装飾はもちろん、日本庭園や西洋式のバラ園のイメージ装飾もあった。
「ちなみに今年のテーマは、もう決まっているんですか?」
俊介の質問に、部長が人差し指を立てて“そこがポイント”という顔つきを見せる。
「ずばりグランピングです」
「グランピング?!」
一斉にみんなの中で、はてなマークが飛び交った。
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