友野美琴

4/4
前へ
/435ページ
次へ
 美琴の身体はふわふわと浮かんでいた。  耳をかすめるのは誰かの話し声だろうか。  ――低い声……  ――知らない声……  ――でも……心地よい声……    ふわっと香るのはこの森の香り? 「もしかして……あなたは……」  そう言いかけて、美琴はまた目の前が真っ暗になった。
/435ページ

最初のコメントを投稿しよう!

799人が本棚に入れています
本棚に追加