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限度ってものもある。
「こうして経験しながら一つ一つ覚えていくんでしょうね。あれもダメこれもダメと言わず、経験値を積ませるのも大事ですよね」
ユナちゃんママの言葉に私は頷いた。
「うちの子たちも、5年後には『ミス・ア・シング』の似合う6年生になれますかねぇ?」
「そうですね……」
言いかけたユナちゃんママの目が大きく見開かれた。
ユナちゃんママの視線の先では、四人のちびっこギャングが枝を振り回しアニメの登場人物になりきって技を繰り出している。
「水の呼吸、拾ノ型! 生生流転!」
四人の行く先には、ピカピカの黒塗りベンツ。
「やめなさぁぁぁぁい!!」
私とユナちゃんママはダッシュで四人を追いかけた。
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