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「またなの?」 「そうなんです隊長。あいつ(もじゃ男)が転入してきてからこれで10件目、そろそろ僕も我慢の限界なんですが」 「・・・・・そう」 食堂騒ぎから1週間後の親衛隊定期報告会。月に一度行うこれは別名、『会長さまを讃えようの会』と呼ばれ、僕の代から取り入れたものでもある。しょーじき言って、あの人に好感を持てるとこなんて皆無だと、、、、、思うとはあえて言わない、けれど。それなりに統率しやすくなったから良しとしよ。 そして放課後、これを待っていたばかりの勢いで、隊員たちは部屋に押し寄せてきた。 僕が瞬きをする度に、視界に映る隊員は増える増えるで、待ってやばい収集つかなくなってきた。 最前列の子を見る限り、もう既に我慢の限界状態で、他の子なんて見なくても分かるくらい。まあここ数日の会長の様子を見れば当たり前とも言える。ここで僕が「どうしたの?」なんて安直に尋ねれば、おそらく彼らは不満を一気にぶつけるはず。 (でも、そんなの一つ一つ相手してたらキリないもんなぁ) 「あなた方、そんな一気にに迫っても香月様1人で相手できるわけないでしょう。考えなさいこの脳無し共が」 『当馬(あてま)さまぁ・・』 僕の横からにゅっと出てきたこの男。 左手を腰に当て、右手で縁なし眼鏡を押し上げるやけに偉そうな態度は、もう見慣れてきました。 当馬友蔵(あてまともぞう) 会長親衛隊副隊長。別名、親衛隊の女王様。 うっっわ、また面倒なのが来た。
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