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恋の忘れ方
好きになった。自分が勝手に
だから、向こうからすればご自由にどうぞな訳で
離れるのも、寂しいのも私だけで
普段着ないワンピースも、ヒールも
どこか違和感がある。着られている感じ
似合わないなぁと溜息をつく
お店で彼女に向けてのアクセサリーを選ぶカップルをみた
彼が彼女に向けて似合ってるよ。と声をかけているのが分かった
小さい小袋を彼が持ち彼女に恥ずかしそうに手渡す。嬉しそうに微笑む彼女さん
いいな。羨ましいな。私も、、、。
そんな事を言える訳もない
そんな関係でもない
だからいつも隣には立てず、数歩後ろにいる
連絡はいつも私から
プレゼントなんて初めて2人で会った時に相手の誕生日が近いのが分かり、男性へ初めての贈り物をしただけ
勝手にしたことだ。
だから傷つくなんてバカげている
他人と比べる事自体
見返りを求めるなんて
お店を出るカップルを横目に
私は綺麗な花の写真のクリアファイルが目に入った。好きになった人を連想させる
ここでも相手の事を考えるなんて
どこまで惚れているのか分からない
相手にはちゃんとした素敵な女性がいるというのを最近、耳にした
そりゃそうだ。そうに決まっている
頭のどこかでは理解していた。
きっとそういう女性がいるのだろうと
でも、どこか0.1%でも可能性が、、、。
漫画のような事を事を考えても
現実は非情で
どこかどんくさい主人公がどんどん綺麗になって片思いを成就させるというドラマが最近あったなぁと思った
あ、お似合いだなぁと思う夫婦やカップルをみて素敵だなと思う
でも、その背景には
彼に片思いした女性がいたり、諦めた恋心があったりするのかもしれない。それは見えない物で幸せそうな2人にはわからなくてもいいものだから
いつまでも自分に当てはめられないのは
どこかでまだ白馬の王子様が迎えにきてくれると信じているからなのかな?
買ったクリアファイル。どうしよう
使うところなんて、、、。
もう、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と連絡をとっていない。とっていないというのは?だが
私からは連絡をしていないだけ
彼からは、、、もともと連絡なんてそんなに来たことなんてなかった
スマホを見るのが嫌になってからスマホを見なくなった
もう見ないと決めたら案外気持ちは楽で
彼の事も考えなくなった。仕事や最近好きになった文庫本を大量に買い読むようになった。物語はおもしろい。こんなに自分が本の虫になるとは思わなかった
毎日、お風呂に入った後に少しずつ読むのが至福の一時になっている。今まで趣味なんてなかった、、、だから叶いもしない恋愛に悩んだりするのかな、、、。
本は頭の中で主人公がこういうイメージなのかなぁと自分で想像できて
ついつい夢中になる
ドラマやユーチューブや漫画の方が好きだったのに、、、文章の力って底がない
凄いなぁって思った。
好きな人の幸せを祈る事ができる人って本当に凄いと思う。それが自分の幸せだからという
自分自身に言い聞かせてるんだろうなと思う
背景には泣いて、泣いて、どうしたらこの気持ちが無くなるんだろうと必死にもがいているあなた。
それが見えてしまうから。
優しくて、強い方なんだなと、、、。
私もそうなりたい。きっと何十年もかかると思う。今まで経験不足だった私のせいだ。恋愛をしてこなかった私のせい、、、。
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