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「今日はFは何処におるねん」
「知りませんよ。いつも一緒じゃないし」
「コイツ誰やねん。この辺の奴ちゃうやろ」
「違うけど、友達ですわ」
なんてやり取りを後ろで聞いていた。
すると突然振り返って、
「おい」
と北谷先輩は私を呼んだ。
「お前、ちょっと来い」
少しその言い方にムカついたが、関口の顔も立てる必要もあると思ったので、素直に北谷先輩の傍に立った。
「自分、名前なんて言うねん」
私は簡単に自己紹介して友好的である事を見せた。
「ああ、やったら〇〇知ってるやろ。俺の友達や」
と言われたのだが、その〇〇という人を知らなかった私は、
「いや…。すみません。ちょっとわからないですね…」
と返事をした。知ってると嘘を付いてややこしくなっても嫌だったので…。
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