堕天使 其の二十三

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堕天使 其の二十三

私は、お前らを許さない お前らの存在が 尊い存在だとしても 私には、そうは見えない 知性も愛も感じられない ただ、己の本能のままに 己を律すること無く 相手を想い 気遣うこと無く 欲望のままに 生きているではないか。 それが今は当たり前な事 なのかもしれないが これが、尊い存在だと言われても 私は、納得が行かない 天が其れを認めるだろうか? いや、本当は 天は其れを認めていないであろう。 だから、私は思う 天が存在を許しておられるのは 何故なのかと。 それは、天が愛しておられるからだ お前らを。 天が愛しておられるから、こそ、存在していられるのだ。 私はどうしても 心の底からそれに納得がいかず。 天の道に背き 堕天したのだ。
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