堕天使 其の二十四

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堕天使 其の二十四

闇の中に同化して、私が闇か闇が私なのか、 分からなくなってた。 闇に魅入られ、私はそれすらも、厭わず、ただ、単に毎日の日々を、病んだまま生きていた。 光なんて無いと、思っていた。 光なんて私のもとには、届かないと思っていた。 光なんて、まやかしだと思っていた。 光なんて、ありはしないと。 光だと思って、縋った昔の私が、囁く、 これは、罠だと。 だけど、こんな私に、今度こそ本当の光が差してきたの。 まさか、私に、こんな、奇跡がおこるなんて! 夢か、幻か? それとも、また、わたしは、あらたな、罠に、騙されてようと、しているのか? 懐かしい、光の香りがするの。 どうか、光よ私を救って。 この、闇から抜け出したいの。 こんな私に、本物の光が差してくるなんて、しんじられないの。 光を信じて、動くのが、怖いの。 光よどうか、本物なら、私に、信じて行動する力を下さい。
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