0人が本棚に入れています
本棚に追加
私はずっと、音楽を…歌を探していたんだ。
私の真ん中の、芯まで響く歌を。
そんな歌を歌ってくれるひとを探していたんだ。
それがキノなんだ。やっと見つけた。
彼の歌に出会ってから、ほかのすべての歌が霞んでいった。
彼の歌だけが残って、私の芯に水と光を与えてくれた。
芯は木の幹のように育ち、太く、高くなって、いつの間にか、私の支えになっていた。
プラネを聴くようになってからだろうか、仕事がうまくいっている。この前も上司から「なんだか顔つきが変わったね。このごろミスもないし。何かいいことあったの?」なんて言われてびっくりした。
そう言えば、以前はコピー機の扱いにも自信を持てず、職場ではいつもおどおどしていた。
最近は背すじが伸びて、ちゃんと地に足がついているような気がする。
ふと思い出した。
初めて彼らのMVを見た時、なぜあんなに涙が出たんだろう。
映像の茜色はとても美しい。
4人ともかっこいい。
初めて聴いた彼らのロックンロールは、それまで聴いた音楽とは違う、特別な存在感がある。
そういう理由だけで涙って出るものかな…。
最初のコメントを投稿しよう!