日常 その5

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日常 その5

俺はゲン ただのサラリーマン ただのアラフォー 取り立てて なにもない 普通が一番 平凡二番 喉がいてぇ 風邪か?風邪なのか? 体力しかねぇ俺には 致命傷ぢゃねぇかオイ あー、やべぇな 営業にも行かんと でも声が出ねぇ あーーーーだりぃ あー、ウクレレくん 今日は手が空いてるって さっき言ってたよな ちと、頼むか 「おーい」 〖どうしましたか先輩!?ポロン〗 「ああ、ポロンの音色が優しい・・・」 〖むむ!?辛そうですね!?〗 「体調悪くてな・・・」 〖大丈夫ですか!?癒しの音でも!?〗 「いや、要らんわ」 〖僕の気遣い全否定ですね・・・ポロロン・・・〗 「すまんて・・・んで、頼みてぇ事あるんだけど」 〖なんでしょうか!?〗 「俺の商談に着いてきて、代わりに説明してくんね?喉痛くてさ」 〖僕がですか!?いいんですか!?〗 「たまに会う客だ、知ってんだろ」 〖わかりました!〗 「連れていきてぇけど、どうすっかな」 〖何か問題が?ポロン!〗 「俺の社用車、今荷物だらけで、スタンドおけねぇんだわ」 〖僕・・・荷物と同じ扱い・・・ポロロン・・・〗 「・・・おまえ、今日はローGか?」 〖いえ、わざとです☆〗 「ガム噛んだ後のゴミ、ホールにいれるぞコラ」 〖あ、ちょ、やめてください!弦が邪魔で、意外と取れないんですから!〗 「いやほんと、今日はボケるの勘弁、声だせねぇんだって・・・」 〖そうでした!ポロン!〗 「さて、どうすっかな」 〖そんな時はこれです!ポロロロッポロー!〗 「・・・今、青い耳無し猫型ロボットのアイテム出し音みたいなの、弾いた?」 〖それはおいといて!これ!ストラップ!〗 「ぶっ込んどいて、おいとくのかよっ!・・・そんで、なんだこれは」 〖僕の首とおしりに引っ掛けてください!〗 「は?」 〖そして、先輩が肩からかけます!〗 「ああ・・・お前を持っていけと・・・」 〖言い方悪いですよ!〗 「はいはい・・・」 〖さあさあ!僕の首と、おしりにある突起に!〗 「ネックとストラップピンだろ、誤解を招く言い方すんな」 〖突起については、僕は、生まれつき(製造時から)ありますからね〗 「ああ、作者が持ってるやつがそうだな、それが普通だと思ってたが(製造時・・・?)」 〖大抵は、別途取り付けなんですけどね!〗 「ふーん。てかおま、いつもストラップ持ち歩いてんの?」 〖はい!いつでも、縛ってもらえるように!ポロン♡〗 「なんの癖だよ!」
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