6人が本棚に入れています
本棚に追加
日常 その9
俺はゲン
ただのサラリーマン
ただのアラフォー
取り立てて
なにもない
普通が一番
平凡二番
なんでこうなるんだのう
別に興味は無いのに
後輩のウクレレくんに
勘違いされている
いや、俺も悪いが
ウクレレの聞きかじったこと
するっと言っちまうもんで
話が広がってしまう
俺はノーマルだしだな
なにより種族な
種族の壁がな・・・って
なんの言い訳してるんだ俺は
はあ、今日も仕事だ
「おはよーさん」
〖あ・・・/// おはようございますポロロン///〗
「だぁかぁらぁ!その感じ、なんなん!?」
〖だって、だって、先輩が☆ ポロン///〗
「まって、そのタイミングでのポロンはダメだぞ。まるで、俺が脱いでるみたいだ」
〖気が早いですよ/// もっとちゃんと付き合ってから・・・☆〗
「俺はノーマル!お前と付き合うとかはナイ!」
〖照れ隠ししなくても☆ポロン☆〗
「ああ・・・話が通じないよもう・・・胃が痛いよ・・・」
〖あ!脱ぐで思い出したんですけど!〗
「思い出すキッカケはさておき、なんだ?」
〖僕、声帯(弦)の交換するじゃないですか?〗
「うん、まあ、声帯(弦)・・・な・・・うん・・・ウクレレだからな・・・するよな・・・」
〖ツッコむ気力もなさそうですね☆ポロン☆〗
「疲れるからね・・・うん・・・で?」
〖で、その時に脱ぐんですけど、ハサミとかニッパーとか使うんです///〗
「・・・お前、日常生活の全てがプレイなのか?」
〖違いますって!切らないと取れないんですって!ポロンポロン!〗
「ああ、特殊な結び方してそうだもんな・・・」
〖先輩のネクタイと違って、ヨレヨレしてると、良い声(音)が出ませんからね☆〗
「お前アレだよな、俺の事好きとか言う割には、ディスり入れないと気が済まないよな?」
〖愛情の裏返しです☆ポロロン☆〗
「はいはい・・・」
〖そして、新しい声帯(弦)を取り出して、めちゃくちゃに・・・あっ///〗
「ちょ、マジで、変態に磨きかけるのやめて」
〖違います!めちゃくちゃ引っ張るんです!ポロン!〗
「あー、1回伸ばして、声(音)を安定させんのな、はいはい、なるほど」
〖あ・・・僕のこと、そんなに・・・知ってくれて・・・〗
「やめろ、いつもそこに着地すんな」
〖僕、先輩になら押し伸ばされても・・・いいんです・・・///〗
「押し倒すみたいに言うなーーー!」
最初のコメントを投稿しよう!