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見つめるだけの恋なんてクソだ。もう中学生じゃないんだ。いいなと思った女の子には、どんどんアプローチ。何でもいいから話しかけて、笑わせれば、こっちのもの。その押しの一手でフラれた子も数知れずだけど、覚えちゃいない。
見送りを終えてオフィスに戻ろうとした早苗に、「太田さん」と声をかけた。早苗は、そこに板倉がいたことにようやく気づいたようだった。板倉が距離を詰める。
「太田さん、社長のお客のお相手をしてたんだ」
「はい」
「英語うまいんだね」
「それほどでも」
褒められて照れたような表情を見せる早苗。可愛い。めっちゃ可愛い。ああ、この時間、永遠に続け。
「太田さん」
「はい」
「つきあって下さい」
「はい。どこへ?」
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