玉の枝の呼び声

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 ぼくは、それがどんなものか想像もできなかったんだ。  夢はどこまで続くのか。ぼくの夢は、ときどき不安になるほど幻想的だ。それを夢診断医の先生に話すと、先生は大変驚いた様子でぼくに言葉を返した。 「その風景は、以前にどこかで見たことがありますか? いいえ、それはその、実際にではなくとも、例えば映画やドラマのワンシーンであるとか、マンガやアニメのひとコマであるとか。ああ、そうですか。そんな話は、私も初めて聞いたものですから。」
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