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小隊長が相変わらずいきり立っているが、先ほどの真剣な表情とは打って変わって、にやけているように感じる。かなり緊張もほぐれたようだ。
トニーに似て基本的には粗暴ではあるが、ひとたび対象に害が無いと判断するや否や、それを受け入れる柔軟性も持ち合わせている。
フランス人であり、それも前線で魔族の攻撃を防いできた衛兵あるため、やや時間がかかったというわけだ。
「その……彼、で良いのかな。ヘル閣下とやらの姿はいったい」
「姿ぁ?最初の骸骨顔が本物で、今のかわいい熊さんはあたしが幻術で変えてるだけだよー。あとでヘル閣下におやつを貰えたら戻します」
「なぜ我の落ち度のようになっておるのだ。菓子を望むならそちらの人間の戦士にであろう」
「おやつ?まぁ、いいけどよ。この辺に売ってんのか?」
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