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「ねー。お話長いよぉ。上海行ってもいい?お腹もすいたよー」
ここで、退屈し始めたカトレアが不満を漏らす。
フィラデルフィアで何か腹を満たすものを探すのも骨が折れそうだ。あっても大した料理ではないだろう。
「行くのはいいが、こんなにゾロゾロと引き連れていく気か。だいたい、さっき貰った菓子やらはどうした」
周りには組員や魔族も含め、トニーの部下たちが数十人はいる。
「ううん、四人だけで行くー。おやつはもう部屋に送りました。寝る前に食べるの。それっ」
「おい、待て……っておせぇか」
既に風景は一変。トニーとカトレア、クロエに小隊長の四人は、瓦屋根の街並みが続く上海の市街地に転移していた。
多大な心配をかけて帰って来たばかりだ。ジャックか、組員の誰かぐらいはつけておきたかったが、もう遅い。
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