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「えぇー?閣下、どうするぅ?」
「好きにしろ。俺は行かねぇよ」
トニーとしては、食事の後は久しぶりのロサンゼルス城の自室でゆっくりしたいところだ。せっかく戻ってこれたところに、また色々と連れまわされる気は無い。既にフィラデルフィアと上海には強制連行されてしまっているが。
「んじゃ行かなーい。ごめんね?」
「そうか……では、我々はこの後パリに戻してもらえるのか?」
「どうした。帰りたくねぇ様子だな、クロエ。俺の城で晩餐と宿泊までしていけよ。おっさんもついでにな。一日二日くらいならパリを空けてても問題ねぇだろ?」
まるでベッドに誘っているようなトニーの言い草だが、別にやましい気持ちは無い。明日以降であれば、トニーもカトレアの世界一周旅行に付き合っても良いと思っている。
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