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「あー、火事かな?そうだよね、人が死んでないとしても悪いことだもんね。ごめんなさい!」
「私は何も聞いていないし、何も知らないさ」
「まさか、こんなちびっ子をしょっ引いてみろ。周りから見たらむしろ俺の方が悪者扱いだぜ。愛娘を捕まえるのと何らと変わらねぇ」
両手で耳を塞ぐような仕草にウインクを合わせるクロエと、ニカッと笑う小隊長。
カトレアがあの場で人殺しまでやっていたら、この態度はどこまで険しく変わったかは分からない。もちろんさして変わらないことも考えられるが、その真相は確かめようもないことである。
「で、明日はどこに連れていけばいいの?閣下も来るよね?」
「人間の国は日本とかでいいんじゃねぇか。国内は……見栄えするのはニューヨークとボストンか?」
フィラデルフィアの天空城に負けないインパクトがある場所と言えば、魔王城や飛竜レースのコロシアムくらいだろうか。
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