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……
「またまた大所帯で、どうにも話し合いに赴こうという集団には見えませんな、閣下」
「そりゃ俺も同感だ。だがその前に、話し合いのつもりが喧嘩になるなんてのが往々にしてあり得るってのはガキだって知ってる」
「残念ながら、私はそういった幼年期を過ごしたわけではありませんので……おっと」
セクレタリアトのそれ以上の茶々を、無言のジャックの視線がやめさせる。
ジャック本人にそんな意志があったわけではないだろうが、先任の無言の圧というものはどこにだって存在するものだ。
トニーがいた小城型の砦へと再招集されたウィリアム一行。
そこに新たにクロエたちも迎え、合計で二十人弱の集団と化した。
「てめぇらにも改めて言っておくが、犬っころ……オースティンって魔族とは、一応は話し合うつもりだ。奴につくかどうかは先立って話した通り、奴がイタリア国王のガラを抑えているかどうかだったな。俺にとってはそれは二の次だが」
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