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魔族と対抗するために、何らかの形で人間全体を結束させるつもりらしい。
そうなるとトニー側は苦戦するわけだが、それもまた一興か。
むしろ人間側に加担してしまうか?
いや、連合軍となれば星守とやらが出現する条件である、一国を富強するという話からは外れる。
最善策はやはりウィリアムも味方にすること。
今回は、彼の発案通りにオースティンを騙し討ちにしてしまうのが良い。その方向に上手く転べば面白いのだが。
少しの時間があったことで、ウィリアムもしっかりと考えが固まったようだ。
オースティンとの同盟をどうすべきか考えこんでいた時とはまるで違う。こうなった弟は強い。
「ねぇってば!何が面白いのー!!!」
いよいよ堪忍袋の緒が切れたカトレアが、高くジャンプしてトニーの首にしがみついてきた。
かまってちゃん絶頂期だ。
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