♭19

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「おい、分かんねぇなら大人しくしてろ!お前は敵をぶっとばせりゃそれでいいんだろうが!」 「えぇ!?誰を倒すの!?」 「そこすら分かってねぇのかよ!オースティンだ!だが、すぐじゃねぇから少し待っとけ!」 カトレアは振り落とそうとしてくるトニーの手を器用に躱して、強制的に肩車をされている状態になった。 物理的にどう説明していいのかわからないが、身体の動きに瞬間転移を連続で織り交ぜてすべての攻撃を避けたのだろう。 「へへーん!」 「チッ……!乗っててもいいが、そのまま大人しくしとけよ!」 ウィリアムはというと、そんな攻防には目もくれずに何かを考えこんでいるようだ。 また時が経てば、何か面白い考えを話してくれるかもしれないと期待しておく。
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