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それから、飛竜がトニー達のもとに到着したのは凡そ二十五分後。
トニーがイライラしながら何度も、腕時計を持つウィリアムに時間を訊いていたので間違いはない。
それは、以前の世界では何度もあった懐かしい光景だ。
二十五分も待たされたことより驚くべきなのは、そんなに遠くにいる時点から飛竜やカトレアにはお互いが見えていた事である。
それほどまでに離れていては、もはや点にしか見えなかったはずだ。
「クァウ!」
飛来した飛竜は一頭。乗ってくださいと言っているものだと思われる。
まさかこちらが大所帯だとは思わず、オースティンが一人分の手配だけをした形だ。
だからといってトニーやカトレアだけを騎乗させて、他は全員徒歩というわけにもいくまい。
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