♭19

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「明らかに迎えが足りないが……これを先方のせいというのは少々傲慢だな」 「知らせてなかった俺が悪いってか。まぁ、その通りだ。おい、飛竜。もっと増援を呼べねぇのか。ここにいる全員を運べるくらいの数だ」 ウィリアムの小言も正論なので反論はしない。ただし、飛竜に無茶ぶりは言う。 「クァウ!」 「あぁ?どっちだよ?誰かこれと話せる奴はいねぇのか」 「俺のもとにいる飛竜は多少の意思疎通はできるが、コイツは無理だな」 ウィリアムが飛竜を飼っていることも、意思疎通できることも非常に気になる情報だが、今は役に立ちそうもない。 「ガキ。お前飛べるよな。全員飛竜に追従させて飛べ」 「それは無理ーー!魔術だって、何でもありじゃないんだぞぅ!」
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