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……
数分後。ひとまず顔を熊のぬいぐるみに変えられてしまったヘルと、トニー達一行がフィラデルフィア城内の大きな円卓を囲んで座っている。
「……ぷぷっ」
「何を笑うか!貴様が変えたのであろうが!」
「まぁ、緊張感がなくなったのは確かだがよ。ちびっ子、コイツは一生この顔のままなのか?」
気の毒そうに小隊長がヘルの今後を心配しているのが何とも滑稽だ。
「ははは!一生そのままでいいんじゃねーのか、ヘル。侵入先の街で子供に囲まれろよ」
「貴様ら……」
パンパン、と手を叩いてこの場を収めようとするのはクロエだ。彼女はいち早くこの状況を受け入れた。ヘルやカトレア、トニーに対しても何から何まで聞きたいことだらけで待ちきれないのだろう。
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