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19 遊部へようこそ
キミたちは遊部のセンパイに、3-2の中へ通された。
「ここは俺のホームルーム。担任に無理言って使わせてもらったんだ。そこの椅子に座ってくれ」
さきほど「ようこそ、遊部へ!」といっていたセンパイが言うまま、キミたちは黒板の真下に用意された席に着いた。黒板には“祝・新入部員候補!”の文字がドデカく書いてある。
落ち着いたキミは、周りを見わたした。
教室の中にいたセンパイたちは全部で7人。上履きのラインの色から判別すると、3年生が3人で、2年生が4人だ。
「よし、じゃあ自己紹介でもするか。俺は3年の鶴田。鶴田和慶。この“遊部”の創始者であり、部長だ」
さきほどのセンパイ――鶴田センパイが言った。この人背が高い。
「ほい、じゃ学年順でいこうか。次、めぐみ」
「はい。私は青島恵。3年生。副部長です。よろしくね」
ふわっとしたロングヘアが印象的だ。
「帆塚涼平だ。同じく3年。よろしく」
見た目がザ・エリートって感じ。眼鏡がものすごく似合う。
「えっと、じゃ次……。小山内潤、2年生です!」
ふにゃっと笑っている潤センパイ。
「2年の倉川瑚々! よろしく!」
小柄でショートヘア。はきはきとした挨拶だ。
「仙葉怜美です……。2年です……」
対して静かそうな印象のセンパイ。
「2年、江野誠」
淡々と言って、軽く会釈した。
「せっかくだから君たちも自己紹介してくれるかな」
鶴田センパイが、キミたちに視線を送る。
キミたち4人は、緊張気味にそれぞれ自己紹介をした。
「ではあらためて……、ゲームクリアおめでとう!」
センパイたちが、キミたちに盛大な拍手を送る。
「ここまで来てくれて本当に感謝しているよ。実のところ誰も来ないんじゃないかって、さっきまでみんなで心配していたから」
鶴田センパイが苦笑しながら言った。
そうか、今まで誰も来ていなかったのか。かくいう自分も竜也に言われるまで遊部の存在を知らなかったことを思い出したキミ。
「ところで質問なんだが、俺たちの仕掛けた謎、解いたのは誰なんだ?」
鶴田センパイがきいてきたので、思い出そう。
ホワイトボードの謎を解いたのは……
キミ → 21へ
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