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 ドアの向こうには、通常教室の半分くらいの広さの部屋があった。 「……誰も、いないね」  茉優がつぶやく。  電気が消えて薄暗い部屋には、ものは散乱していたものの人は見当たらない。 「今日はここの部活は、体験がないとか?」  蒼樹が首をかしげる。 「いや、違うね。これ見ろよ」  竜也が目の前を指さした。  机の上に、小さなホワイトボードが置いてある。そこには、 『新入生(しんにゅうせい)のみなさんご入学(にゅうがく)おめでとうございます。  おまちしてました!   和久学園高校(わくがくえんこうこう)遊部(あそぶ)へようこそ!  (わたし)たち遊部員(あそぶいん)居場所(いばしょ)をみつけられたら入部(にゅうぶ)をみとめます。  この(なぞ)をといたら居場所(いばしょ)がわかるよ。』  そしてその下に、文字やら数字やらがかいてある。  ……なんだこれ? 「さすが遊部! しょっぱなから遊び心満載だぜ!」  竜也が興奮気味に言った。 「どういうこと?」  茉優がきいた。 「つまりこれは、遊部のセンパイ方から俺たち入部希望者への挑戦状ってわけだ。遊部は、いろいろな遊びを本気(マジ)で遊びつくす部活。だから、入部希望者にその資質があるかを確かめるために、謎解きゲームを仕掛けてきたんだろう。 おっしゃ、燃えてきた! 受けて立つぜ!」 「わ……、アツい……。……でも、確かに面白そうだな」  蒼樹がうなずきながら言った。 「確かに! なんか勝手に入部希望者にされたけど、楽しそう!」  茉優も乗り気なようだ。そして、キミに向かって言う。 「ねぇ、キミはどうする?」  ここからは所謂ゲームブックだ。キミは自身の行動を自分で選択して、その先の物語を読み進めていってほしい。  みんなと一緒に挑戦を受けて立つ     → 3へすすむ  https://estar.jp/novels/25961063/viewer?page=3  ちょっと面倒なことになりそうだから帰る → 4へすすむ  https://estar.jp/novels/25961063/viewer?page=4
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