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８
（ホワイトボード）
『新入生のみなさんご入学おめでとうございます。
おまちしてました！
和久学園高校遊部へようこそ！
私たち遊部員の居場所をみつけられたら入部をみとめます。
この謎をといたら居場所がわかるよ。』
“『１－１１、１－１２、４－１１、１－３』にいます。”
わからなかった。キミは降参した。
「よかった、仲間がいたぜ」
竜也はものすごく嬉しそう。
「私はようやくわかったよ。でもうまく説明できそうにないから、１番最初にわかった武藤くん、お願い」
「自信ないけど、頑張ります」
蒼樹が説明を始めた。
「この数字たちは、上に書いてある僕たち新入生へのメッセージの“文”と“文字”と対応していたんだ。例えば最初の“１－１１”っていうのは、メッセージの１行目の１１文字目、つまり“さ”を示しているんだ。
この法則で対応する文字を見ていくと……“さ”、“ん”、“の”、“に”。
つまり、遊部のメンバーは、３－２にいるってことになるよ」
おおー！
完璧な説明に一同拍手。
「なるほどな！ だから漢字全部にフリガナがふってあって、文字数をカウントするときに邪魔になる、えっと……、なんだっけ、あの、点（、のことがいいたい）が省いてあったってことか！ すげーな蒼樹！」
「ありがとう……、照れるなコレ」
蒼樹のおかげで、謎は解けた。
目指すは３－２だ。
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