539人が本棚に入れています
本棚に追加
「マジで帰りやがったな…アイツ」
伊集院刑事が代わりに瑞穂ちゃんをあやした。
瑞穂ちゃんは人見知りせず…俺たちに愛らしい笑顔を向けた。
「…可愛いでちゅね…」
伊集院刑事は完全に癒されていた。
「…瑞穂ちゃん…藤村社長は引き取られなかったら、どうなるんですか?」
「…久美さんのご両親…藤村家が引き取らなかったら、乳児院行きかな…」
「そうか…」
俺は瑞穂ちゃんを憐れむように見つめた。
「伊集院刑事…藤村社長に尾行の刑事を付けましたが…やはり…彼は事件に関与していると警察は見ているんですか?」
「…そりゃ…彼は元夫だからね…まずは周辺の人間の行動を洗い出して捜査を進める…これ…捜査の基本だから…」
「ですよね…」
仮にもし、彼が黒だとしたら、移植の話は・・・
俺は考え込んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!