第1話 なかよし3兄弟と子犬のブーリャ

1/1
前へ
/5ページ
次へ

第1話 なかよし3兄弟と子犬のブーリャ

   -ミーン ミンミンミンミン-     ある晴れた、ミーン ミンミンミンミン。って、セミが歌っている夏の日の午後。  ヴィントと、ルーナと、ベルクの 3人の兄弟が仲良く公園で遊んでいます。  みんなをまとめる頼りになる、一番上の心優しいお兄ちゃんのヴィント。  ちょぴり恥ずかしがり屋の、心優しい真ん中のルーナ。  ちょっぴり大人しい、まだ小っちゃな心優しいベルク。  3人の大好きな子犬の、トイプードルのブーリャも一緒です。  前の日にね、 夕立が降ったんです。カミナリがね、ゴロゴロ、ピカッって。   たくさんの雨が降ったんです。  だからね。おっきなおっきな水たまりがいくつもあって。  ヴィントも、ルーナも、ベルクも お揃いの虹色のレインコートと、 長靴を履いて、チャプチャプってかわいい音を鳴らしながら。  太陽の光で、ピカピカに光った水たまりの上を、小っちゃくポンと飛んで遊んでいるの。  -ポチャン- 「キャハハ」  ヴィントがキャハハって。  -ポチャン- 「キャハハ」  ルーナもキャハハって。  -ポチャン- 「キャハハ」  ベルクもキャハハ。  楽しくて笑っています。 「たのしいね」  とヴィント。 「たのしいな」  とルーナ。 「たのちいね」  ベルクも。 「ワンワン」   楽しそうに プーリャが走り回っています。      「ブーリャ、お水でボクたち、うまく走れないの。まって!」  お兄ちゃんの、ヴィントが 叫びました。  ルーナが。 「あ!」  って……
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加