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第1話 なかよし3兄弟と子犬のブーリャ
-ミーン ミンミンミンミン-
ある晴れた、ミーン ミンミンミンミン。って、セミが歌っている夏の日の午後。
ヴィントと、ルーナと、ベルクの 3人の兄弟が仲良く公園で遊んでいます。
みんなをまとめる頼りになる、一番上の心優しいお兄ちゃんのヴィント。
ちょぴり恥ずかしがり屋の、心優しい真ん中のルーナ。
ちょっぴり大人しい、まだ小っちゃな心優しいベルク。
3人の大好きな子犬の、トイプードルのブーリャも一緒です。
前の日にね、 夕立が降ったんです。カミナリがね、ゴロゴロ、ピカッって。
たくさんの雨が降ったんです。
だからね。おっきなおっきな水たまりがいくつもあって。
ヴィントも、ルーナも、ベルクも お揃いの虹色のレインコートと、 長靴を履いて、チャプチャプってかわいい音を鳴らしながら。
太陽の光で、ピカピカに光った水たまりの上を、小っちゃくポンと飛んで遊んでいるの。
-ポチャン-
「キャハハ」
ヴィントがキャハハって。
-ポチャン-
「キャハハ」
ルーナもキャハハって。
-ポチャン-
「キャハハ」
ベルクもキャハハ。
楽しくて笑っています。
「たのしいね」
とヴィント。
「たのしいな」
とルーナ。
「たのちいね」
ベルクも。
「ワンワン」
楽しそうに プーリャが走り回っています。
「ブーリャ、お水でボクたち、うまく走れないの。まって!」
お兄ちゃんの、ヴィントが 叫びました。
ルーナが。
「あ!」
って……
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