シチュエーション2 恋人との会話

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人数▶三人 登場人物▷ゆたか…優しい系     ▶さとる…真面目系     ▷るい…皆のリーダー系 設定▶さとるの少々変わった恋の行方を話しています 〚Start〛 ≪放課後、ゆたかの家で≫ ゆたか「お待たせ。こんなのしかないけど、良かったら食べて。」 るい「わーっ! クッキー! えっしかもこれ高いやつでしょ!? 食べていいのかな…。」(慌てた様子で) ゆたか「気にしなくていいよ、そんなの。親も良いって言ってくれてるし。」 るい「ありがとう! んーでもね、その、私も用意してきちゃったんだよね…。お菓子。ほらっ、三人で遊ぶのなんて久しぶりじゃん!? だから、さ。気合入っちゃって…。」(照れるように) ゆたか「流石だね、るい。じゃあ、るいの持ってきたお菓子も頂こうかな。」 るい「おっけ! はい、やっぱり遊びには定番のポテチ!」 ゆたか「おー! クッキーは甘いし、塩気のあるものはちょうどいいね。」 るい「でしょ! 良かったら食べて! ほら、さとるも黙ってないで食べなよ!」 さとる「あ、あぁ…うん、ありがと。」(焦ったように) ゆたか「さとる、顔色が優れないみたいだけど、大丈夫かい?」 るい「ホントだ…。え、もしかして今日は体調悪かった!? 別に違う日でも大丈夫だし、やっぱり今日はお開きにする?」 さとる「あ、いや、その…。大丈夫、大丈夫だから。誘ったの、俺だし…。それに、お菓子とか…用意してもらっちゃったし…。」(ゆっくり、一語一語丁寧に) るい「…ねぇ、さとる。言いたいことがありそうだね…?」 さとる「えっ…?! う、うん…。」 るい「やっぱり! 何? 何かあった?」 さとる「…い、いや、その…。」 ゆたか「無理して話すことはないけど、僕たち友達だろう…? だから、良かったら頼ってよ。」 さとる「…う、うん…。あの、さ…。変なこと、言ってもいい…?」 るい「変な、こと…?」 ゆたか「変なことって、何だい?」 さとる「えと…俺、ね…。好きな人、いるんだよね…。」 るい「す、好きな人!? あの、さとるが!? え、好きな人!? やったじゃん! どんな子どんな子!?」(騒がしく) さとる「え、えと…。」 るい「あ、ごめん…。こういうことを強要させるのはよくなかったね…。ごめん。」(少ししょんぼりとしたように) ゆたか「でも、それにしては嬉しそうではない気がするんだけど…。」 さとる「う…。」(図星) るい「やっぱり、何かあるの…?」 さとる「ん…。あの、ね…。俺の、好きな、人、なんだけど…さ…。」 るい「う、うん…!」 さとる「お、俺…。ゆたかと…るい、が…好き、なん、だ…。」(消え入るような声で) るい「へ…?」 ゆたか「えっ…と…。もう一度、言ってくれないかな…?」 さとる「だっだか、ら…。ゆたか、と…るいが、好き…。」 るい「へあ!?」 ゆたか「ど、どう、いう…。」 さとる「ごめん…。気持ち、悪いよな…。二人ともさ、こんな俺に優しくしてくれたりさ、一緒に遊んでくれたり、さ…。時には、相談にも乗ってくれたりしてさ…。ホント、良い友達だと思うんだよ…。けど、でも…。段々友達に見れなくなってきて…。その…気づいたら…二人とも…好き、に…なっちゃってて…。」 るい「好き、に…。えっえ??」 ゆたか「さとる…。」 さとる「ごめん、やっぱ忘れて…。俺、帰るわ…。」 るい「…ちょ、ちょーっとまったあぁ!」 さとる「え…?」 るい「え? じゃないよ! そんな、いきなり告白して、やっぱ忘れてなんて、む、無理、だから…!」(照れるように) さとる「…ごめん。」 ゆたか「い、一旦、落ち着こう…。その、僕と、るいが、好きなんだよね…?」 さとる「う、うん…。」 ゆたか「だったら、さ…。もう少し、話し合おうよ…。僕もどうしていいか、分かんない、から…。」(照れるように) るい「そ、そうだよ…! この行き場のない感情をどうしろと!?」 さとる「い、いや、ちょっと待って。気持ち悪く、ないの…?」 るい「へ…?」 ゆたか「え?」 さとる「だ、だってさ、いきなり昨日まで友達だったやつに恋愛対象として見られてるんだよ…? き、気持ち悪く、ならないの…?」 るい「…い、いや。流石に気持ち悪くは、ないよ…。驚いたって、だけだから…。」 ゆたか「あ、あぁ。僕も同感。気持ち悪いと思う気持ちはないよ。ただ、本当に驚いたけど…。」 さとる「え…? 嘘、でしょ…?」 るい「ば、ばかねぇ!? 気持ち悪いなんて思わないわよ! さ、流石にぃ?  照れはするけど…。」 ゆたか「…うん。でも、気持ちは嬉しいよ、さとる。」 さとる「気持ち、は…。」(つぶやくように) ゆたか「あ、違うんだ、そういう意味じゃなくて…。」 るい「…ねぇ、外行かない?」 ゆたか「え…?」 るい「外行かないって、言ってるの! 気持ちの整理、付けたいし…。それに、デ、デートぐらい…しなきゃでしょ…。」(照れながら) ゆたか「…そうだね。そうしようか。」 さとる「デ、デートって…。」 るい「だって…告白されたし…。断る理由なんて、ないし…。」 ゆたか「そう、だね…。」 るい「だったら…。まずは、デートでしょ…?」 さとる「え、おーけー…なの…?」 るい「当たり前でしょ…。」 ゆたか「あぁ。」 るい「だから、ね、さとる。よろしく。」(照れながら) ゆたか「よろしく。」(微笑交じりに) さとる「え…あ…よ、よろ…しく…?」 るい「も、もう! と、取り合えず公園! 公園行くわよ!」 ゆたか「い、良いと思う! そこで気持ちの整理も付けよう!」 るい「もう! さとる! 何ボケっとしてるの! 行くよ!」 さとる「あ、う、うん…!」                                 end. ※6分30秒くらいで読み終わればベストです!
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