・小説の書き方

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・小説の書き方

 今回はひの流の小説の書き方をまとめてみたいと思います。  というのにも理由があって、一番最近書いた作品はエブリスタ外のWeb持ち込みに出す作品だったのですが、今まで以上に試行錯誤を重ねた作品作りだったので残しておきたかったんです。  それでは順番に説明していこうと思います。あくまでも「ひの」の小説の書き方であって正解例などではもちろんありませんので、参考にすることはあってもこれが正解なのか〜とは思わないでくださいね!それぞれに合ったそれぞれの執筆の方法があると思いますので。  それではいきます。 ①メインテーマを決める  今まで「メインテーマ」といったメインテーマを決めずに突っ走って書いてきたことが多く(妄想コンテストなどの短さならそれでもなんとかなってしまったり)、自分が何をどう書きたいのかを考えてから書き始める、といったことをしてきませんでした。今までの私は完全な感覚型で、ある程度のプロットを作った後には思うままに好きなように書いていく、そんな執筆方法をとっていました。  ですが今回はWeb持ち込み。相当な覚悟で挑まなければ当然通りません。まあ、それでも厳しいとは思っていますが。  (今回が駄目でも何度でも挑戦します!)  で、テーマを決めることにしました。今まで使用していたプロットを組むアプリのこの部分、実は使用せずに(テーマなど決めずに)書き始めていたのですが、今回は細かく細かく書いてみました。 32739dec-1b88-4101-aa75-d14861b53c26  こんな感じです。アプリって使いやすい〜なにを決めたらいいのか私でもよく分かる!  ここで分かったのが、普段いかにメインテーマを決めずに書いているのかということ!ま〜大変でした。メインテーマ?何を伝えたい?どうして?なにを?の連続。自分自身で何を書きたいのか分かっていない、ということが分かりました。ここでかなりめげましたが、どうしても載せたい作品だったので頑張って掘り下げ。しばらくしてようやく形になりました。  すると不思議。まだ他に何も考えていないのにある程度物語が頭の中で進み出すんです。へえ〜と思っちゃいました。言うならば予告編が流れる、みたいな。なのでその小さな手がかりを元に他の部分をどんどん掘り下げていきました。 ②キャラクター設定を細やかに練る  頭に流れる予告編を元に次に考えたのがキャラクターのこと。  今回は少し長めの短編(15000字程度)を書き上げたのですが、当初は30000字程度まで長くする予定でした。ですが話の流れの都合上、これ以上長くしてもあまり面白くないなと感じて半分ほどにしたわけですが、結果的にこれが良い方向へと事を運んでくれました。  なぜかというと、普段はキャラクター設定の練りが足りていなかったんですよね。15000字書くなら15000字に合ったキャラクターの掘り下げ方しかしていなかったんだと思います。むしろ少なかったかも。で、今回偶然とはいえ30000字に合ったキャラクターの掘り下げ方をしたままで15000字を書き上げたのでその分キャラクターに厚みが出て文章に余裕が出たような気がします。 9847a8a6-3743-440b-b518-232f0775bc09  上記の画像が今回のキャラクター設定の一部になります。これで6/1くらいかな?私にしてはかなり書き込みました。性格や境遇、そしてなぜそうなったのかの理由などを細かく記していきます。  普段ここの部分の手を抜いている私にとってはかなり大変な作業でした。が、キャラクターの掘り下げに対する苦手改善の為に最近始めた「Shrinking Violet」というオムニバス形式の「個人」にスポットライトを当てた連載小説のおかげで以前よりもかなりマシになっていたと思います。以前ならここまで細かく掘り下げて記すことなんてできずに、中途半端な形のままで諦めていたかもしれません。 ③プロットを練る  いつもならこの部分もアプリを使って流れを書き留めるのですが、今回は頭の中でシーンが散らばってなかなかまとまらなかったので手を動かしてアナログでまとめることにしました。アプリの方が便利だと思っていたのですが、これが結構良くて。今回はこの作業を挟むことで物語の軸を作ることができました。 a8b71a88-402c-4491-9eae-341881c577d6  こんな感じ。ルーズリーフに思い浮かぶシーンを(できれば)時系列順に並べて書いていきます。その後、順番を変えたり書き換えたり、書き加えたり。シャーペンが机に当たる音が心地よくて、アナログもたまにはいいな〜なんて思ったりしながら最後の方には楽しく書いていました。  ここの作業で楽しいと思えるなんて珍しい!いつもはかなり悩むところなのに今回はわりとスムーズに進みました。  たまには方法を変えてみるのもいいのかも。 ④執筆  そしていよいよ執筆です。  ここからは早いです。しかも今回はかなり細かく設定やキャラクターを掘り下げていたので頭の中で勝手に話が進む感じでした。すごい。やっぱり事前準備って大切ですね。  予定していた30000字から15000字になった影響で、掘り下げても使わなかった設定などがたくさんありました。けど、無駄だったなとは思いませんでした。かなり掘り下げたおかげでとても書きやすかったですし、何より頭の中のキャラクター像がクリアになることで、苦手としている会話文部分がとても楽に書けました。地の文は得意なんですけど、会話文が苦手なんですよね。  でも今回の掘り下げ方をこれからもしていけば会話文ももっと楽しく書けるようになるのかも! ⑤完成  初めての持ち込み。Webでとはいえ、とてもドキドキしました。は〜、どんな結果になったとはいえ、この作品への思い入れはとても大きなものなので、一生の宝です。ずっと忘れないんだろうな、この時の気持ちは。とても良い経験になりました。頑張ったね、私!  無事掲載されればTwitterで報告しますが、駄目だった場合にはエブリスタに載せようと思うのでその際はぜひ読んでいただければと思います。少しニッチな作品なので人を選ぶとは思いますが好きになってくれる人がいればいいな〜!  では、最後までお付き合いいただきありがとうございました!  それでは、また次回お会いしましょう。
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