・いちごつみ

1/1

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ

・いちごつみ

 先日、いちごつみをしてきました。  と言っても普通のいちごつみとは少し異なるもので、「短歌」のいちごつみです。  先に詠んだ相手の短歌の中から「一語(いちご)」を摘んで自分の短歌に入れ込む言葉あそびの一種です。ルール等は少しありますが、簡単にでき、とても楽しかったです!(長くなってしまうのでここでは割愛させていただきますが、ルールが気になるという方はぜひ調べてみてください)  やり方は簡単ではありますが、摘んだ語をどこでどのように応用するのか、また、どの語を摘むのか、全体を見て相手に寄せる雰囲気にするのか、自分を貫くのか、色々と考えることがあり難しかったりもしました。ですがまたその難しさがとても楽しかったり。  今回いちごつみを一緒にしてくださったのはTwitterで募集をかけていらっしゃった艶宮さん(Twitter ID @ademiya_ )です。とても優しい方で、やり取りをしていく中で気分のひっかかりが起こることなく心から短歌を楽しむことができました。楽しかったな〜  今回はトータルで50首、25首ずつ交互に詠んだのですが、本当にあっという間でした。途中で起こる些細な疑問やハプニングにも対応してくださり、全て詠み終わったあとには画像まで作ってくださりました……とても優しい方……。  そんな素敵な画像、そして二人で作り上げた作品をTwitterだけに残しておくのはもったいない!と思い、許可を得て、このエッセイを書いています。画像を載せる許可もいただきましたので、載せていきますね〜!  ではまず、シンプルに50首、どうぞ。  以下、  奇数が艶宮さん  偶数が私です e1db1040-a7f2-44bf-83e9-b6abec8cc4f4 77c69f80-a148-44f1-94a0-97d6d49efbc2 f8331f51-781a-4da2-a478-0441897908d7 88ede12f-075f-4f52-8baf-c1f7e81eac50    いかがでしょうか。それぞれ独立した短歌なのにも関わらず、一語同じなだけで少しの含みを持った共同体のような短歌のように見えませんか?私はそれが不思議で不思議で、詠んでいる間もとっても楽しかったんです。  日常の中でわりと短歌のことを考えている人間だとは思うのですが、ここまで一人の人と向き合って短歌を詠んだのは初めてだったこともあり、「繋がり」というものを強く感じながら進めていました。  人の短歌の中に「私」がいるってすごく不思議な感覚です。そしてその「私」の中には「相手」 がいる。とても素敵で物静かで、けれど大きく大胆なコミュニケーションだと思いました。  でも会話ってそうなんですよね。相手の言葉を拾って自分のことを話す。それを相手が拾ってまた話す。それの繰り返し。繋がっていく。地味に見えてすごく大胆。だから大切なんだなぁ、って。  そうして考えることで改めて、言葉が好きだな、そう思わされました。  今回は本当に素敵な体験をさせていただくことができました。一人でもいちごつみは出来ますが、一人では得られない感情がたくさん、たくさん、私の中に溜まっていきました。またこれが創作活動の糧になっていくんだと思います。  艶宮さん、ありがとうございました!  では最後に。  艶宮さんがいちごつみの「一語」を「摘む」瞬間を分かりやすくしてくださっている画像があるのでそちらを載せて終わりにしたいと思います。グラデーションのように流れる短歌、とても綺麗なのでぜひ見ていっていただきたいです!    また機会があればチャレンジしてみたいと思います!  それでは、また次回お会いしましょう。 5c90c28a-d11f-4018-bf51-ffc941db06e7 facfcf4b-4fda-43aa-8339-84152810914b 57966fd7-dc9f-44d6-b6d6-fff7b51eb2b7 aee19618-1ed2-47b6-8753-1d6e4a2b53f1
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加