・アスペルガー症候群とADHD

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・アスペルガー症候群とADHD

 私はアスペルガー症候群とADHDです。  今回なんでこんな話をするかと言うと、最近がただひたすらに辛いから。上記の障害を起因とした感情の起伏に振り回されて思うように生きられないから少しまとめてみようかなって思いました。  聞いたことがある人もない人も、そして私も。症状をまとめて整理するために少し書き出して見ようと思います。  『アスペルガー症候群』  社会的なコミュニケーションや他の人とのやりとりが上手く取れなかったり、いわゆる「空気が読めずに」発言をしてしまうことや、こだわりが強いこと、感覚の偏りなどが挙げられます。  相手の反応を読み取るのが苦手だったり、発言が一方的、言葉の裏や皮肉などの曖昧な表現が分からない、なども特徴です。  私はこれら全てに当てはまり、(といっても自分では気づいていなかったのでなぜ気づいたかは後ほど言及します)日々人を困らせたり悩んだりして生きています。これがまあ辛い。  『ADHD(注意欠如・多動症)』  「不注意」が強く現れる症状・「多動性及び衝動性」が強く現れる症状・「それらが混在している症状」の3つに分類され、私は最後の混在しているタイプになります。  症状としては、落ち着きがなく注意を持続することができなかったり、気が散りやすい、失くし物や忘れ物をしやすい、すぐ他に関心が移ってしまうなどが挙げられます。片付けができない、時間を守れないなどもそうですね。そしてその結果パニックになったり。  これらの症状に関しては診断では重度だと言われていたのですが、なんだかんだで「慣れ」てきた部分もあって、人に迷惑をかけつつも最近ではなんとか折り合いがついてきた気がします。(忘れ物やパニックになることとかは減らんけどー!)  ではここからはさらに私の話を。  通っていた診療クリニックで検査を促されそのままに受けたところアスペルガー症候群とADHDの診断を受けました。まあ、ADHDに関しては「そうだろうな〜」という感じで何となく自覚はあったのですが、アスペルガー症候群に関しては「へ?」と言った感じでした。まさに「アスペルガー症候群」なんですけどね、ここらへんが。  それからアスペルガー症候群の症状などを聞いていくうちに「あ〜今まで何となく感じてたことだ」となり、受け入れました。今まで分かっていなかったということ自体がアスペルガー症候群の症状そのものというか、気づけていなかったことが一番大きな困り事だったのでここで気づけて良かったと思います。  で、なんで今こんな話をしているか。  長年何となく付き合ってきたADHDはともかく(日々の生活の中でめちゃめちゃ困ってはいますが)、アスペルガー症候群とはまだまだ最近の出会い(自覚に関して)なので、付き合い方がよく分かっていないんです。程度としては中度のアスペルガー症候群なのですが、いっそ自分では苦しくならないほどの「周りの見えなさ」があれば良かったのにと最近は思います。  アスペルガー症候群であること、そしてそれに気づいた上で自分のしている行動や発言に対して悩むことでここ最近はいっぱいいっぱいです。  具体的に何に困って悩んでいるか。  それはやっぱり、対人関係。  本当に、人との距離のはかり方が下手というか、致命的に乏しいというか。  例えば、今私は一次創作と二次創作のどちらともをおこなっているのですが、そのどちらのコミュニティにも属せていない気がしてしまうんですね。私が話しかけると会話が終わったりだとか、会話が長く上手く続かなかったりだとか、そんなことが多々起きて、「ああ迷惑をまたかけているな」となったり、過剰に心配しすぎて逆に相手に気を使わせてしまったりしていて、どんどん孤独になっていきます。  それに加え、馬鹿デカくなった承認欲求が「読んでほしい」「見てほしい」「聞いてほしい」と訴えかけてくるので、孤独と承認欲求の間に揉まれて苦しくなっています。最近はずっとそんな感じ。発作のように布団に潜って丸まって過ごすことも多く、全てを放棄して最低限の生活をする日もあります。それでも創作はしたくって。  たまにいただける感想や、もっと読まれていた頃のことを思うとなかなか辞められず、そして本当にたまに「ああたのしいなぁ」と思える瞬間があるから、だから、創作するという行為から抜け出せません。  辞めちゃえば楽になる、そう思って一度、二次創作のアカウントを消したのですが、結局今のように一次創作と二次創作のアカウントをひとつに合わせることになりました。辞められなかったんですよね。そして「また会えて嬉しいです」などと言ってくださる人がいると、つい期待してしまうんです。私の作品は面白くて、私の人柄は良くて、だからこう言ってくれるんじゃないかって。臆病なくせに自信家だから厄介なんです。  本当はもっと人と話したい。上手く話せるようになりたい。会話に混ざりたい。おしゃべりがしたい。  本当はもっと読まれたい。求められたい。頼られたい。人気になりたい。褒められたい。  全部ワガママかもしれません。  でも、諦めきれないから苦しくて辛い。全て諦めて眠ることと食べることだけを丁寧におこなって生きていたい。創作のことなんて考えたくない。辞めてしまいたい。けど辞められない。辞めたいどころか、もっと読まれたい。それの繰り返し。  自分のことを俯瞰で見られる余裕がある分、苦しさが大きく残っている気がします。もっと余裕がなかったら違ったのかも。  さて、ここまでバーッと話してきましたが、だからなんだと言うわけでもないんです。苦しいよ〜って言いたかっただけ。それだけです。甘えたかったんです。楽になりたかった。  この後もご飯を食べたら創作をします。楽しみです。きっとずっとこうやってこの気持ちと向き合って生きていくんだろうな。  仕方ないね。  それでは、また次回お会いしましょう。
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