Hino's essay

・ #ひのの目安箱 ①

　ひのは「#ひのの目安箱」という名前をつけてマシュマロでお悩みや雑談などを受け付けています。今日はマシュマロにいただいたお悩みに対してお返事をしたいと思います。どうか届きますように。

以下、本文ママ
『複雑性PTSDによるトラウマと、心療内科での治療で過去と向き合うことが辛くてたまりません。いっそこの手で全てを終わらせたいと考えてしまいます（かといって実行できる勇気もないのですが）。最悪の事態になる前に、お世辞でもいいので、私に踏みとどまるよう引き留める言葉をかけてくれませんか？』
本文の掲載を取り消したい場合にはマシュマロにご連絡頂けますと幸いです。

　おたより、ありがとうございます。
　私に頼ってくださること、吐き出してくださること、とても嬉しく思います。責任を持ってお話しさせていただきますね。

　まず少し冷たいようですが先に断っておきますね、私は医師でも心理士でもカウンセラーでもないので治療はできません。きっと治療のお手伝いすらできません。でも、私はことばで貴方に寄り添いたいです。こんな私でよければ読んでみてください。

　治療、とてもお辛いと思います。ひのも別の病気で通院していますが、そんなもので想像がつくようなものではないと思います。日々の中に通院や治療が大きなしこりのようなものとしてあって、大きくなっていくような不安に駆られることもあると思います。

　「引き留める言葉をかけてくれませんか？」
　とおっしゃいましたね。それで留まってくださるならいくらでもかけます。けれど、きっとすぐに効果は薄くなってしまうのではないでしょうか。何かに縋りたい、例えば、この「ことば」に縋りたい、と思えるようなことばがそこにないと意味が無いですよね。

　だから私はたくさん考えました。どうしたら貴方が自分の意思で思い留まってくださるのかを。生きててほしい、貴方は偉大な存在です、生きていればきっといいことがある、など、無責任に言えることばはたくさんあります。でも言いたくないです。

　じゃあどうしたらいいかな。

　私と文通しませんか？たまにでいいです。今日は晴れていて気分が良かったです。とかだけでもいいです。そういう短い日常のおはなしを私にしてください。私は待っています。貴方が辛い日があることを知っています。貴方が消えてしまいたいと思う日があることも知っています。なぜならこうして教えてくれたからです。だからもっと教えてください。エッセイでのお返事がいいか、マシュマロでのお返事がいいかは貴方が選んで大丈夫です。一言書いてくださればその通りにお返事を書きます。

　何が美味しかったですか？
　何処へ行きましたか？
　何が悲しかったでしょうか

　消えたいを踏みとどまった日に

　どうでしょうか。私と文通。してみませんか？

　貴方が勇気を出して踏み出してくれたから、私は貴方の辛さを知ることができました。教えてくれてありがとうございます。その勇気を、これからも少し分けてくださることはできますか？

　上手に引き留められなくてごめんなさい。

　でも。

　お話しを聞き続けることはできます。貴方からのお話しを待っている人間がここにいます。さらけ出してしまえば、貴方からのこの相談が私を生かしているとも言えるんです。人から頼りにされたい、お話しを聞きたい、応えたい、そう日々願う私のお願いを叶えてくれています。

　どうか。
　消えたいと思う夜に、朝に、いつでも。
　私の存在を思い出してください。
　私はできる限り貴方のお話しをたくさん聞きたいと思っています。

　どうでしょう。
　少しでも何かの支えになればと思います。

　またマシュマロ、お待ちしていますね。

　では、またお会いしましょう。