第一章『ショッピングモール化計画』

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・・・放課後。 学校の近くの公園に集まった五人は屋根付きの休憩所スペースを陣取っていた。 「あんなに綺麗だった桜もすっかり散っちゃったわね」 トモが寂しくなった桜の木を見上げながら呟いた。 「来年はレナも一緒に花見しような」 「うん」 ナオの言葉に嬉しそうに頷く。 しばし今年のお花見の話題で盛り上がった後、 「そろそろ本題に入らないかい?」 タカの一言で本日の議題に入ることに。 「じゃあ、詳しい話は当事者のリナからお願い」 トモに促されてリナが話し始める。 「分かったわ。実はみんなに相談したいことがあって今日は集まってもらったの」 皆がリナに耳を傾ける。 「今うちの商店街にある話が持ち上がってるの知ってる?」 「どんな話だ?」 ナオにはさっぱりだ。 他のメンバーも聞いたことないらしい。 ちなみにリナの実家は商店街で電器屋を営んでいる。 「商店街をなくしてショッピングモールを建設しようっていう計画よ」 リナは困ったような表情をしている。 「本当かい?それは深刻な問題だね」 「そうなのよ」 「でも、もちろんみんな反対してるのよね?」 レナの言葉にリナは頷く。 「えぇ。断固拒否する構えよ」 今度は強気な表情のリナ。 「商店街なくなったら困るから応援するわ」 トモがリナの手を握る。
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