プロローグ

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プロローグ

この世界を邪悪な悪魔達を蔓延させる為に転生した、魔界の王サターンの息子オーディン。 彼は4月13日の金曜日というベタな日に、大きな雷鳴と共にこの世に生を受けた。 「キャキャキャキャ(この世を悪意で染めてやる!)」 「見てみて、何か話そうとしているわ!カワイイ!!」母親は我が子を愛おしそうに抱きしめる。 「キャキャキャキャ(まずはお前達を生贄にしてやるぞ!)」 「本当だ!君に似てカワイイな!俺にも抱かせてくれよ」父親は恐る恐る胎児を受け取る。 「キャキャキャキャ(そんな事を言っていられるのも今のうちだぞ!ギャハハハ!!)」 「あっ!」父親は手を滑らせて、赤ん坊を落としてしまった。 「ちょっと!!何してるのよ!大丈夫」 「ギ、ギリギリセーフ!」いいえ、まともに床に頭をぶつけました。 「……」赤ん坊は白目をむいて、少し痙攣しているようである。 「せ、先生ー!」母親は慌ててナースコールを押した。
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