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サネ島
警察官の冠城雪男と池田友喜
マスコミ関係者の立花薫と風間雪の四人はフェリーに乗り込んだ。
「今日は晴天だ。船が行方不明になった時と同じだ。きっとサネ島に何かある。サネ島をしっかり
四人で検索しよう」冠城雪男は三人に話した。
「そうですね。どんな小さな手掛かりでも見つけましょう」立花薫はそう答えた。
フェリーに乗ってしばらくすると小出美里が言った通りサネ島が見えてきた。
そして小山美里が言った通りフェリーの船長さんからアナウンスが流れた。
「もうすぐサネ島に到着いたします。どなた様も
お忘れものがないようにお確かめの上お降りください。今日はありがとうございました~」
そのアナウンスの時に双眼鏡でサネ島を見ると
沢山の100人くらいの笑っている不気味な子供達がいると聞いていた四人は双眼鏡でサネ島を見ていた。
ところがそんな不気味な子供達は見当たらなかった。
「どういうことなんだ?そんな子供達なんていない」
しばらくすると四人を乗せたフェリーはサネ島に到着した。
「無事着いたな~この島を徹底的に調べよう」
冠城雪男は三人に言った。
船から降りた四人は何か手がかりがないか?島を検索していた。
するとサネ島の岩に不信な手形と足跡があった。
それも沢山の……。
「これは……子供の手?こんなに沢山?」冠城雪男は急いで携帯で写真を撮った。
しばらくすると無人島のはずだったサネ島でごみ拾いをしている中年のおばさんがいた。
立花薫はそのおばさんに声を掛けた。
「あの~取材宜しいですか?」
おはさんは「またあの行方不明のことかい?まあ、いいよ。三日前の事を話したいから。警察に話しても、もう済んだことだと言ってまともに話も聞いてくれないからね」
冠城雪男は驚きながら聞いた。
「えっ?警察が?私は何も聞いてない……わかりました。私達に話してくれませんか?」
おばさんはこの島を管理するように頼まれている
管理人で一週間に一度ここに来て三日間、島の手入れをしているとのことだった。
「私は時田金子と言います。三日前ここに着いた時私は、見たんです。
この島でいるはずのない沢山の子供達を~100人位はいるような気がする~そして顔色が悪いのにニコニコと笑っている子供達を~。
その時、私は持っていた掃除用具を落としてしまいました。その音を聞いた子供達は驚いてどこかに逃げて行ってしまったのです。その後、この島をずっと探していますが、子供達の姿は見つからな
かったんです」
「えっ?子供達を見たんですか?」
時田金子は「はい」と言って頷いた。
やはり、子供達は何処かに必ずやいる……。
四人は、時田金子にお礼を言って。メモ用紙に
時田金子の言葉を記入した。
小山美里の話は本当だったんだ。
沢山の子供達が何か知っている。
警察は何で隠すのか?
四人はサネ島の検索をしばらく続けないと何もわからない。そう確信した。
「もしかしたら?取材の人たちが泊まれるような宿があるかもしれない。もし、宿があればこの島で泊
まって徹底的に島の事を調べよう。それに不気味な子供達を見た人がいるかもしれない」冠城雪男と池田友喜が二人に話した。
「そうしましょう。また移動するのも大変だから」
立花薫と風間雪は冠城雪男と池田友喜にそう言った。
四人は島を検索しながら宿を探していた。
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