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立入禁止
田辺輝は残念そうに思いながらも立ち入り禁止だと子供達に言われている山に向かった。
なんとしてもあの怪しい子供達の秘密を調べないと
そして、この島から何としても抜け出さないと……
輝は立ち入り禁止の山に向かっていた。だが、思ったより険しい山道に体力を消耗していた。
「それにしても、険しい山道だ。ここら辺は砂利や大きな岩があるそれにしてもこの島は思ったよりも大きい……あれ?あんなところに小さな小屋が?
あそこに牛や豚がいるのか?」輝は、藁でできた
屋根の小屋に近づいた。そして、輝は中に入った。「ここは~キッチンか?牛や豚はいないようだな~包丁とまな板がある。肉はここで切って草の葉で
包んで子供達は下に持って来ているようだ。
あれ?冷蔵庫らしきものがある。なんだかこの小屋だけ寒い。なんなんだろう?この寒さは~まるで冷蔵庫の中にいるようだ。とにかくこの冷蔵庫みたいなものを開けてみよう。
肉かな~葉っぱで包まれている。いくつもある。
どれどれ葉っぱを広げてみようやっぱり肉の固まりか~。
今のところ変わった事は無いようだけど~おかしなところといえばここでは牛や豚の飼育はしていないようだ。肉を切って葉っぱに包んで置いてあるだけ。牛や豚を解体したのなら何で子供達は嘘をついたんだ?太ったら食べましょうなんて……きっとまだ僕達に見られては困るものがあるはず……とにかく何か脱出するヒントだけは探さないと、ここは肉と包丁と木で作ったまな板と肉を保管する木の箱?とにかくこの小屋だけ寒いここには長くいられない。外に出よう」
輝は独り言を言いながら外に出た。
その時、輝は六人の子供達が何かを運んでいるのを見た。食材を木の皮で隠して運んでるのか?
とにかく見つかるとヤバい隠れよう。
輝は木の影に隠れて子供達をこっそり見ていた。
すると、輝は驚く光景を目にしてしまった。
あれは!子供達のまわりが眩しい。なんなんだ?
あの光は?眩しくて目を開けるとこができない。。
次の瞬間、輝は子供達の本当の姿を目撃することになる。
子供達は自分の身体から光を出すと次の瞬間姿を
変えた。それは見たこともない姿をしていた。
「あ、あれは……人間じゃない……」まずい、子供達が来る。見つからないうちに、帰らないと~。
輝は急いで山を降りようとしたが、辺りはもう真っ暗になっていた。輝は迷わないように人間じゃないあの子達の後を付いて行って山を降りるしかない。見つからないように。。。
輝は普段は人間の子供の姿をしている何者か?わからない者の後を付いて行って山を降りるしかないと決めた。
何者かわからない者の後を付いて行くと、立ち入り禁止という札の前まで何者かわからない者は行った。輝はさらにこっそり後を付けた。
人間の姿をいつもしている得たいの知れない者は
立ち入り禁止の鎖の中にさっき運んだものを投げ入れているのを輝は目撃した。
あそこで捌く前の肉の固まりを並べているのか?
いったいどこに牛や豚がいるんだろう?今のところ牛や豚は見当たらないけど……。そう思っていると人間じゃないその者は立ち入り禁止の鎖の前に立って空をじっと見ていた。満月をじっと見ているように見えた。。。その時は。。。そして、その得たいの知れない何者かは何度もお辞儀をしていた。
「何かの儀式なのか?祈りなのか?なんで空を見ているんだろう?」
輝はこの時、儀式か?祈りだと思っていた……。
そう、この時はまだこの者の本当の怖さを知らない
ただの高校生だったのだから……。
子供の姿をした者の本当の怖さはこの満月の日から
始まった。
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