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立ち入り禁止の謎
桜西条高等学校二年C組の生徒と先生達は校長の
岩井悠仁を探したが見つからなかった。
その時、子供達がいつものように笑いながら二年C組の生徒と先生に優しく言った。
「どうかしました?」そう二年C組の生徒に聞いた。
二年C組の生徒は
「校長先生がいなくなったんです。一緒に捜してもらえませんか?もしかしたら先生がどこにいるのか?あなた達は知ってるんじゃないんですか?
それによくこの島に人が流れ着くと言ってるわりにこの島にいるのは私達だけっておかしくないですか?他の遭難者はどこへ行ったんですか?」
松田智恵美は涙を浮かべながら子供達に必死に訴えた。すると子供達は相変わらず笑顔のまま優しく言った。
「校長先生が~。それは大変ね私も捜します。
あと、他の遭難者の皆さんはいつの間にかいなくなってしまったんです。私達の知らないうちに助けられたんじゃないんでしょうか?」
担任の小出正樹は言った。
「そうですか~ならあの立ち入り禁止のところを私達に見せていただけませんか?」
当然子供達は絶対に駄目だと言うものだと思っていたが笑っている子供達のリーダーらしき見た目は小学校六年生くらいの子が小出正樹に言った。
「わかりましたでも、これから私達の言う通りにしてください。まず生徒さんと先生方は真っ赤に染まった一番最初にあなた達がいた洞窟に入って今すぐに」
桜西条高等学校二年C組の生徒と修学旅行に付いてきた先生は最初にこの島に来た時と同じ赤く染まった不気味な洞窟に小出正樹の呼び掛けによって集められた。
「皆集まったね。今日は満月だ一緒に踊ろうこの洞窟の前で。さあ一緒に焚き火のまわりを踊りながら歩いて。そして歌って、お姉ちゃんお兄ちゃん!
立ち入り禁止のエリアを見せる代わりに踊ってよ。この島の秘密を知りたいんでしょう?」
小出正樹は「わかりました。そんな踊っている場合じゃない。私は君達に手荒な真似をしたくはなかったが仕方がない」そう言うと小出正樹は思いきって子供達を押さえ込んで力ずくで島の事や校長先生の事を子供達から聞きだそうとした。
小出正樹は柔道の黒帯を持っていた為当然子供には勝と思っていた。
ところが小出正樹の技を子供達は素早い動きで交わした。それを見ていた生徒や先生は笑っている子供達の事をこの子達は子供じゃないこの子達はいったい何者なんだろうか?
皆が不思議そうに思っていると子供達は言った。
「さあ洞窟の前で踊ろう。そして私達と一緒に歌おう。宴が終わったら案内しますよ。小出正樹先生だけを……。」
「先生だけ?何で?私達も一緒に」
桜西条高等学校の生徒と先生達は言ったが子供達は言った。
「あそこは新生な場所です。ですので行くのはお一人様だけです」
そう言った。小出は「みんなとにかく歌って踊ろう。先生なら大丈夫だ校長を捜して来るからな」
そう小出が言うと生徒と先生は洞窟の前の焚き火のまわりを子供達と一緒に歌って躍りながら火の周りをまわった。
その歌は何かの呪文のようで笑っている子供達のようにちゃんと歌う事は出来なかった。
子供達が言ったように焚き火の周りを歌って踊った後、笑っている子供達の一人が塊肉を焚き火の中から取り出した。
「さあ食べるぞ焚き火で焼いておいた肉だよ」
「どうしたの?食べないの?こんなに美味しい肉なのに?何で食べないの?お兄ちゃんお姉ちゃん?どうして~」
田辺輝は言った。
「もしかして~それは~校長先生の~肉じゃないんですか?」
子供達は言った「食べないのなら捨てますか?この肉?勿体ないですよ。満月の日のご馳走ですよ」
「食べないのならここに置いておきますね。美味しいですよ」
真っ赤に染まった洞窟の中で二年C組の生徒と先生は震えていた。
そして、笑っている子供達は笑いながら言った。
「じゃあそろそろ小出正樹先生~立ち入り禁止
エリアに行きましょうか。朝御飯の準備も手伝ってもらいますね」
子供達にそう言われた小出正樹は洞窟の中にいる
生徒と先生に「洞窟の壁画」それだけを言い残して子供達と立ち入り禁止エリアに向かった。
一瞬生徒達の方を振り向いた小出正樹は「大丈夫だから俺は大丈夫だから必ず脱出できるヒントを見つけて来るから」そう言い残して立ち入り禁止エリアに向かって行った。
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