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船着き場
冠城雪男と池田友喜は週刊文書の立花薫と風間雪の二人を船着き場で待っていた。
10分頃して週刊文書の立花薫と風間雪が船着き場に走って来た。
「まだ、約束の時間になっていませんが?電話で
仰っていた重要な事が分かったって?どんな事ですか?」
「とりあえず兄貴の友人の野上修一さん直接、
話を聞いた方が話は早い。まだ出港まで時間がある。野上さん~野上さん~野上さん」
冠城雪男は船長の野上修一を呼んだ。
船長の野上修一は船から出てきた。
「週刊文書さんの二人だね。私はこの船の船長をしている冠城雪男さんの兄の冠城航の友人の野上修一と言います」
「私は週刊文書の立花薫です」
「私も週刊文書の風間雪です」
週刊文書の二人は「行方不明の船の事を野上さんは知ってるんですね?詳しく教えて戴けませんか?」
野上修一は冠城雪男と池田友喜の二人に写真の事、資料の事を話した。
週刊文書の二人は納得した様子で「そうですか~分かりました。お忙しいところ済みませんでした。
私達は船の出港時間までそこの広場で写真と資料を見ています」
野上修一は言った。「船の中の椅子に座っていてもいいですよ。まだ早いけど椅子は空いていますから」
「そうですか~申し訳ありません。ありがとうございます」
四人は船長の野上修一に御礼を言うと船に乗り込んだ。そして、四人は資料を呼んだ。その資料には
今から20年前船でサネ島に観光に出掛けた私は強い光を浴びた目が開かないいつの間にか晴天だった空は真っ黒い雲に包まれたなのに雲の間から物凄い光が差している。
次の瞬間何かが海に飛び込む音がした。
何度もバシャンバシャンと水を叩くような音がして~私はシャッターを目をつぶったまま押した。
写真に映っていたのは雲の隙間から金色の未確認飛行物体だった。
その未確認飛行物体から宇宙人らしき者がたくさん降りてくる。
私はそれらを独自の方法で調べた。
奴らは食材を確保するために20年毎にこの島付近に現われて食材を確保しに来るのだ。
そして船を転覆させて気に入った食材「人間」を
未確認飛行物体に乗せて飛び立つのだ。
サネ島近くの人に僕は聞いた。人々は船が転覆する事を知っているのに、宇宙人に何かされるんじゃないか?と思って誰にも言わないがここでは20
年毎に宇宙人が食材を確保しにくるらしい。
その後、また20年後同じように船が転覆して行方不明者が出た。また彼らに連れて行かれたのだ。
未確認飛行物体に。
彼らは姿を自由に変えられる。
無邪気な子供の姿にも……連れて行かれて食料として飼育されるのだ。
更に20年経って僕は、ここで宇宙人が現れるのを
待った。
そして、宇宙人の一人を捕まえることに成功した。
捕まえた宇宙人に俺は無理やりいろいろと聞き出すことに成功した。
だから自分のノートに詳しく宇宙人の事を書いてそのコピーを資料館に渡した。
資料館に展示されてもこの事実を信じてくれる者はなかった。
僕は転覆しても何故か?助かっていた。
病院のベッドで目を覚ました僕だったが、記憶は
はっきりしていた。だから20年後僕は宇宙人を捕まえる事に成功したのだから。
四人は資料を読んで驚いた。
「未確認飛行物体?宇宙人?じゃあ連れ去られた人は飼育されている?未確認飛行物体の中で?それともどこかに連れて行かれた?」
冠城雪男と池田友喜は野上修一から転送された携帯の写真を週刊文書の二人に見せた。
二人は「これは~確かにぶれてる写真もあるけど、確かに資料と同じ黒い空の雲の間から見える光そして宇宙人らしき者が未確認飛行物体から降りてきているそして海に入って転覆した船に乗っている人物を海の中から取り出し未確認飛行物体に乗せているように見える。
もしかして本当に宇宙人らしき者は行方不明者を
未確認飛行物体の中か何処で食料として飼育している……そんな事ってどうやったら助けられるの?」
そして急に震えだした立花薫が冠城雪男に言った。
「冠城さん資料の最後に書いてあるこれ……」
冠城は絶句した。
資料の最後のページには
「彼等は太った人から食べる。彼等は大人から食べる」
冠城雪男は言った。
「もし、これが本当だとしたら、兄貴が宇宙人に
捕まっていたとしたら?兄貴はたぶんもう、
食べられている。兄貴も奴らに目を付けられて捕まってもおかしくない。奴らにとって兄貴は邪魔者
なんだから。」
冠城雪男は絶望して涙ぐみながら言った。
三人は「もっと調べましょう。まだお兄さんは生きているかもしれません。希望を持ちましょう」
そう言って冠城雪男を励ました。
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