小出美里

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小出美里

小出美里の担当医は小出美里に聞いた。 「小出さん大丈夫ですか?無理しないで休んでいてください」 小出美里は担当医の中目黒ありすに言った。 「大丈夫です」 中目黒ありすは「そうですか~もしよければ警察に連絡してもいいですか?小出さん今、桜西条高校の二年C組生徒と修学旅行に行った先生だけが消息不明なんです。今回の行方不明の事と小出さんが乗った船の事故との関係があるような気がするので警察に話してもらっても大丈夫ですか?」 美里は言った。「わかりました。警察とマスコミ関係者を数人読んでいただけますか?お話しいたしますので。行方不明の人達が見付かりますように何でも協力いたしますので」 小山美里の担当医の中目黒ありすは警察に電話を掛けるため病室の外に出た。小出美里の弟が行方不明だと言うことを担当医の中目黒ありすは知っていたが小山美里にはショックが大きすぎると考え、小山美里には黙っていた。 中目黒ありすは小山美里には警察が来るまでゆっくり休んでいるようにと言い残し病室を出て行った……。        その頃 二年C組の生徒と先生は高い木に登り布を巻き付けて飛行機が通る度に手を振った。 でも、子供達が言った通り飛行機は私達の存在が見えない様子だった。 木を擦り付けて火を起こしたりもしたが無駄だった。 大勢の子供達は言った。 「無駄だよ。それより魚の取り方とか木の実の取り方を教えてあげるよ。食べ物がないと困るでしょう?ここはずっと温かいから」 子供達はみんなにこにこ笑いながら言った。 智恵美は子供達に聞いた。 「何でそんなに笑っていられるの?悲しくないの?早くここから出たいと思わないの?」 子供達は言った。 「悲しくないよ。そんな事しても無駄だし、それ なら魚釣りなどで食べ物を確保してここで生活した方がいいよ」 「そうなのね。可愛そうに諦めちゃったのね」 智恵美は涙ぐんでいた。 その時輝は、智恵美を呼んでこっそり言った。 「この島なんか変じゃないか?それにいつも笑っている子供達も~やたら親切だし俺達以外にここに 流れ着いた人がいても良さそうじゃないか? でも、誰もいない。沢山の人が流れ着いたというわりには~。俺~皆が魚釣りや果物を集めている時 島を検索してみようと思うんだ。クラスの皆を頼む」 輝は智恵美にそう言った。 「輝危ないわ!何かあったらどうするの!一人じゃ危ない私も行くわ」 輝は「駄目だこの事はこっそりクラスの皆に伝え るんだ皆は子供達に怪しまれないように一緒に食材集めをするんだ!子供達と皆が仲良くなったら俺は島を検索するから。この島には何かある。それがわからないと僕達はここから出られない。そう僕は 思ってる」 智恵美は「わかったわ。輝、気を付けて。私も皆にこの事をこっそり話してみるわ」 智恵美は頭の中で考えた。 確かに子供達はおかしいのかも?知れない。 いつも笑っていて親切すぎる子供達……。 まるで私達がこの島に来るのを知っていたような 智恵美はそんな気がしていた。
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