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プロローグ
都内の都立高校偏差値はまあまあ普通。
先生も普通友達もそこそこいる。
私は友達と馬鹿笑いして、授業中先生に
チョークを投げられるそしてクラスメイトが笑う。
クラスメイトの輝が「また寝てたのかよ~家で寝るっていう学習はないのか~寝坊すけの智恵美」
「うっさいわね~輝」って私は言い返す。
「何だ?その言い方は田辺は松田の事を思って
言ってるんだぞ!学習していないって」
「は~い」これが私のいつもの日常だった。
クラスメイトの男子は「夫婦喧嘩は止めろよ」
私と輝は口を揃えて「誰が夫婦!私にも好みがあるわ~」「まあまあしっかり勉強しろよいつか
この勉強が役に立つ時があるんだから」
私達は「先生?いつ役に立つの?科学とかさ~普通実験しないよね~」
そんな日常が今は懐かしい。
きっと勉強が役に立つのって今なのかも知れない。
こんなことならもっと勉強しておけばよかった。
こんなことなら授業中寝なければよかった。
「智恵美、お前大丈夫か?きっと誰かが助けてくれる。クラスメイトの仲間もみんなここにいるんだから。
心をしっかり持つんだ。こうなった以上何か打つ手はないか皆で考えよう。泣くなよ泣いても仕方がないじゃないか」
「輝あなたって以外と男らしいのね。見直したよ」
「今頃わかったか~まあな」
クラスメイトはまるで普通の日常が戻ったように
笑顔になった。
それにしても先生はあれから戻って来ない。
親切でいつも笑っている子供達と何処かに行ったきり……。
先生と子供達は何処に行ったんだろう?
戻って来るのだろうか?
ここが何処なのか私達は何も知らない……。
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