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「あはは、それもいいかも……って、え！？」
あなたのおっしゃった『うち』って、あなたのお部屋ってことですよね？
「ちょうど一部屋空いてるし。あ、愛音の職場、遠くならなきゃいいけど」
「ちょっと待ってちょっと待って、ちょっと待って！ なんでそういう……」
「え、昔のよしみで引越費用貸してくれ、とかいう頼みだったんだろ？ それなら、いっそうち来ればいいんじゃねえかって。引越先探す手間も省けるし
」
ああ、なるほど、そういうことですか。
……って、どういうことですか！？
「とりあえず、今日この後、うちに来てみれば？ 内覧がてら」
そう言われ、空港から壱月の車に乗せてもらい、スカイブリッジを渡って川崎市内にやってきた。
見慣れた道が見えて、思わず窓の外を二度見した。
「俺んち、ここ」
壱月のお家は、なんと我が家のアパートの二軒隣にある、ご立派なタワーマンションだったのだ。
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