プロローグ Sweet Dream

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 あの日、私の中に生まれた小さな命。  あれから、音信不通になってしまった、壱月。  何度も迷い、何度も悩み、何度も泣いた。  けれど、私はこのお腹に宿った命を、捨てる決断は出来なかった。  どんなに最低な相手とでも、宿ってしまった命だから。  必死に生きる小さな小さな心臓の音を、聞いた瞬間、芽生えた想い。  “この子は、私が、産んで育てるんだ。”
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