BAR『かげろう』

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 翌日の夕方‥‥  少年が学校から帰ると、何故か家の裏に両親がいた。  二人の手元には、何故か1千万円ほどの札束があった。  陰で少年が、二人の話し声を聞いてみると、父が、 「仕方ないのさ。カネが無きゃ‥‥、やっぱり死ぬしかないんだから」 「でも、こんなに現金を家主宅から盗むなんて‥‥」 「どっちみち俺はダメな父親さ‥‥」  それを聞いた少年は、キッチンに行ってナイフを手にすると、両親を刺し殺したのだ。  そして二人が持っていた札束から1万円だけ取ると、家を後にした。  少年は東京に向かうため、S駅から電車に乗った。
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