第4話:★恥辱と絶望の先にあるもの

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第4話:★恥辱と絶望の先にあるもの

 悠人が目を覚ますと、そこは壁や床が冷たく湿っており、廊下の柱に掛けられている蝋燭の灯りで鉄格子の影が牢屋に向かって伸びていた。見るからに陰鬱な地下牢だと思われる場所だった。  悠人は手元を見ると、所々錆びている手枷を着けられており、何度も引っ張っても当然切れる事は無かった。鉄格子の合間から廊下の様子を覗こうとすると、向こう側の牢屋には項垂れている男性がおり、奥からはすすり泣く女性の声が聞こえた。声をかけるも誰からも反応が無く、自分の声が地下牢に小さくこだまするだけだった。 「ホラーゲームの中みたいだな……この陰湿な空気に吐き気がする」  悠人が小さな牢屋の中を見渡していたら、突然、牢屋の鍵が開く音がした。錆び付いた鉄格子の扉を押す鈍い音がする方を見ると、シュライツと数人の兵士達が中へ入ってきた。 「やっぱり、死ななかったね。良かったぁ」 「っ! どういう事ですか? この手枷を外してください!」  悠人は怒鳴りながら、シュライツに近付き、手枷をしている手首を突き出した。次の瞬間、シュライツは悠人の腹部を蹴り飛ばした。 「――かはっ! うぅっ……」  蹴り飛ばされた悠人は壁に体を打ち付け、その場に倒れ込み、痛みに悶える。その悶える姿を見て、シュライツは不適な笑みで笑った。 「あははは、痛かった? 折角助けてあげてるのに、良い子にしないと……ダメだよ?」  シュライツは悶える悠人の髪の毛を鷲掴みし、悠人の頭を乱雑に持ち上げた。 「うっ……!」 「父上が国外追放というから、助けたんだよ。なぜか分かる? 君を聖女にするためだよ。私の名誉のために、君は今から兵士達の女になるんだよ。有り難いと思わないかい? ……クククッ」  シュライツの合図で兵士達は悠人を取り囲み、羽交い締めにする。 「やめろ! やめろよ!」  兵士達はニヤニヤしながら、悠人の服を引き裂き、四つん這いにした。そして、ピンク色の液体が入ったガラス瓶の蓋を開けたら、悠人の口へ飲み口を強引に入れ込み、吐き出そうとする悠人の口を塞ぎ、無理矢理飲ませた。 「――ゴホゴホッ! 何飲ませんだ……よ……っ!」  ピンク色の液体を飲んだ瞬間、体の中から熱くなり、視界がグラつくのを感じた。兵士達が悠人の体を弄っていると、徐々に体が小さくビクつき、息が荒くなり始め、体中の全感覚が敏感になっていくのが分かった。 「うあんっ! 触らないでぇ。はぁはぁ……」 「やっぱり、全部飲ませたのはダメだったかな? ねぇ、ねぇ、気持ちいい? ……今からもっと気持ち良くなるよ。あはははっ!」  シュライツは快楽で悶える悠人を見下ろしながら、持っていた乗馬用短鞭で背中や太腿などを勢いよく叩く。 「痛っ! ……やめてぇ、お願い」  悠人は大粒の涙を流し、苦痛に顔をしかめながら、シュライツを下から睨んだ。 「悠人のその表情……見てるだけでゾクゾクするよ。もっとさ、悶え苦しんでよ」  綺麗な声で喋っていたシュライツが一変し、心に突き刺さるような冷たい声で言い放ち、悶える悠人を見て、舌舐めずりをする。 「そこは弄っちゃだめぇ! やめ……っおごぉ!」  兵士達に胸をまさぐられ、ぷっくりと突起した乳首を指で抓まれたり、母乳を飲むかのように吸われ、舌で転がされた。乳首の快感で体を小刻みにビクつかせ、弄るのを止める様に言おうとした瞬間、一人の兵士がズボンのチャックを下ろし、そこから逞しくそそり立ったモノを出し、悠人の口に無理矢理入れてきた。喉の奥まで咥えさせられ、思わず悠人はえずいた。  露わになった秘部は他の兵士が獣のように舐め回し、そして、オイルのようなものを垂らされ、ゴツゴツとした太い指が悠人の中へ出し入れされ、中を掻き回していく。  悠人はとてつもない恥辱を感じ、悔しくて涙が溢れ、報われない涙が床を濡らしていく。しかし、ピンク色の液体を飲んだせいで、本能的に兵士達の鍛え上げられた体や臭い、そして、熱くて逞しいモノを求めてしまう。 「……はぁはぁ、もっとくらはい。兵士さん達の雄臭くて熱いのくらはい」 「あははははっ! 悠人がまるでそこらへんにいる野犬みたい。野犬でもこんな事しないから、それ以下か」  悠人は飲んだ液体の効果で、徐々に理性を失い、顔の前に差し出されたモノを丁寧に咥え、口の中で舌を絡ませながら、じっくりと味わう。そんな発情した犬のように兵士達のモノを求める悠人を見て、シュライツは地下牢に響く位に嘲笑っていた。 「おおっ、気持ち良い。聖人様はお上手なんですね。ほら、もっと奥まで咥えろ!」 「俺のも早く咥えてくれよ。こんな淫乱な聖人様を見てると、我慢できねぇ。聖人様じゃなくて、性人様か。がははっ」 「……はい、皆さんの熱いのを……もっとぉ」 「性人様、上のお口だけで満足しちゃダメですよ。……触ってるとこ、分かります? ヒクヒクしているここ、俺のを咥えてもらいますよ!」  悠人の秘部を執拗以上に掻き回していた兵士が悠人の緩んだ秘部に熱く逞しいモノを一気にねじ込んできた。悠人は思わず目を見開き、体を大きく仰け反り、その反動で咥えていた兵士のモノを口から離してしまい、同時に情けなく卑猥な声が地下牢に響き渡った。 「うおおっ! あああっ!」 「おぉ、あったけぇー。俺のを締め付けてくるし、女よりよっぽど気持ち良い」  兵士は緩いピストンで悠人の腰を突く。突かれる度に、悠人の腫れたモノから涎のように透明な汁が糸を引きながら、床へ垂れていった。 「ああ! おっきい……あっ、あっ、すごいよぉ、気持ちいいよぉ、もっとぉ、もっとぉ!」 「涙と涎で顔がぐちゃぐちゃだ。軽くイッちゃってるし……こんな淫乱な性人様を誰も放っておく訳ないよなぁ。さすがシュライツ様」 「おら、次は俺が入れるんだから、口で準備しろよ……っと、その前に性人様のイキ顔でも拝もうかな、へへへっ」 「ああ、あんっ! うぅっ、そんなに激しく……されたら、イッちゃうからぁ、イッちゃうからぁ!」  兵士は徐々に激しくピストンをし、一瞬、全身に電気が走ったかのようにビクッと悠人の腰が大きく上がったのを見て、その部分に狙いを定めて、容赦なく突き始めた。悠人は涎を垂らしながら、淫らに啼く。 「そこばっか突かれると、もう出ちゃう! イクぅ!」 「おら、俺もイくぞ! うっ、イクイクッ!」  悠人は自身のモノから白濁液を床へ飛び散らし、秘部の奥で兵士のモノから放たれた液体の温もりとビクビクとした拍動のような感覚が伝わってきた。 「イキ顔が可愛いな。俺、性人様が男だって忘れちまいそうだ」 「下の口も名器だぜ。あー、性人様の担当になりてぇー。やり放題じゃねぇか」  悠人を取り囲む兵士達はにたにたと笑い、自身のモノを扱き、我先にと兵士達の奪い合いが始まった。 「はぁはぁ……もっとぉ、熱いのちょうだい。……あ、お掃除をしないといけませんね」  悠人はさっきまで入れていた兵士のモノを探し、その兵士のモノを見つけると、丹念に舐め、綺麗にしてあげた。 「お掃除までしてくれるなんて最高じゃねぇか。さて、次は俺だ。さっきの奴より太いからな。入れるぞ……っ! うぉ、咥え込んできて、すげぇ気持ち良い。腰とまんねぇ」 「ああっ! おっぎいぃ、壊れちゃうぅ。でも、もっとパンパンしてぇ」  悠人は上の口も下の口も兵士の熱くて逞しいモノを出し入れされ、順番待ちをしている兵士達からも臭ってくる雄臭さと床に飛び散った白濁液の臭いが牢屋に充満して、それだけで悠人はイキそうになる。狂ったように何人もの兵士の熱くて逞しいモノを味わい、悠人は快楽の二文字しか頭に浮かばなかった。 「あんっ! はぁはぁ……いっぱい出してぇ、もっとちょうだい」 「性人様、完全にイッちゃってるな。ま、俺らはその方がいいんだけどな」  悠人は白濁液まみれになった床に横たわり、何を喋っているかすら分からない状態で焦点が合っていなかった。シュライツと兵士達は満足して、笑いながら、牢屋の鍵を閉め、地下牢から出ていった。  悠人の秘部からは兵士達が流し込んだ多量の白濁液が漏れ出し、太腿を伝って、流れ出てくる。悠人は力尽き、横たわったまま、意識を無くした。  その後も夜になると、シュライツにピンク色の液体を飲まされ、視姦されながら、兵士達との雄臭い交わりが行われた。最初は男性との交わりに抵抗があった兵士達も悠人の体を徐々に求め出し、獣のように腰を振るようになった。途中からシュライツは顔を出さなくなり、兵士達が日替わりで数人だけ集まって、悠人が倒れるまで体を交わらせた。  更に、悠人は食事を与えられる時さえも交わりを強要され、食事もまともに摂れない日々が続いた。また、兵士達の間で決まり事を作ったらしく、交わりが終わったら、何回やったかを悠人のお尻にナイフで正の字を刻むようになり、シュライツ所属の兵士達が悠人を管理するようになった。  その頃には、ピンク色の液体の中毒になっており、悠人の体は更に痩せ細り、危険な状態だった。 「……た、……す、……け、……て」
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