笑顔 と 花束

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 今、花絵は目の前で、色とりどりの花を選んでくれていた。 「今日のはね、スイートピーとスプレーバラに、アルストロメリアと……にしてみたんだけど、どうかな?」  彼女が選んでくれたのは、白と濃淡の異なるピンク、それに薄紫のアクセントが効いた、今が旬のとても華やかな花だ。 「う、うん。すごく綺麗、だね」 「ふふっ、少しオマケしておいたから」 「いつも……ありがとう」 「八雲川君が花を好きでいてくれると、私も嬉しいから」  咲き誇る花のような笑顔に、思わずノックアウトされそうになる。
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